Developers Summit 2024 Summer参加記
はじめに
8 月に Developers Summit 2024 summer に行ってきました。 色々なバズり記事や twitter のリンクがスライドに多く、インターネット上のコンテンツ自体が観客と登壇者との間での共通認識として使うことができているのと感じたのが新鮮でした。
以下メモです。
技術的負債~困難を乗り越える道筋~
リファクタリングを事業側に説明できていないと事業から見るとエンジニアは何をしているのかはわからないがいつも忙しそうに見える
事業がエンジニアを管理しようとするとタスクに細かく優先順位をつけられるので、新規機能開発ばかりの遊びのないバックログが出来上がる
設計は身体性の学び
- どういう構造が理想形か知っており設計できるスキルが必要だけど、知識のインプットをしただけでは設計スキルは身につかず、実際に手と頭を動かして試行錯誤してアウトプットすることが大事
- リスクと許容 (コケてちょっと事故ってもリカバリーできるような体制が大事)
感想
事業側の人と納得させないといけないかつ手をつける体制がエンジニア側にないなど様々な要因が重なって負債化している現状があるので、精算しようとするとかなり大変。
良いプロダクト作りのための組織育成 ~ 1on1 完全攻略編~
- 1 on 1 は目標設定/評価/進捗確認の時間ではない
- 信頼関係の構築
- 業務報告相談
- 業務の相互理解
- 障壁の把握と除去
- 業務負荷の把握や調整
- 成長支援 ティーチングとコーチング、フィードバック
感想
1 on 1 を受ける側は 1 週間あったこと、よかったこと、困ったことを箇条書きにしたテンプレ資料を作成しておくとスムーズそう。 無為に 1 on 1 を過ごしてしまうので、工夫したい。
アジャイル時代の内製開発「チケット管理と伴走型開発のリアル」
- 子供電車とタクシー
- 子供がスプリントのタスク
- 電車がエンジニア
- 駅長さんが案件 -> 整理電車に乗せるように子供を駅で待たせる
- 親が事業 -> 適切に要件整理して子供を駅長さんに預ける
アジャイルが回る組織にするには電車に乗る順番の整理と開発側のスプリントのタイミングを合わせる必要がある
感想
私のチームの場合, スプリントを始める時点でタスクの洗い出しが完了していない場合が多い。 見積もりも大雑把だし、差し込みが多いのでスプリントの中盤から最初に決めたことと毎回全く違う状態になってしまう。 タスクの洗い出しと集中できる環境を作っていかないとアジャイルはうまく回らないように感じた。
生成 AI の得意と不得意を知って開発の仕事に役立てよう~最新研究事例から見えてきたこと~
- 2024 年現在の生成 AI のベストプラクティスは壁打ち相手、スパッと所感を返してくれるので何度も議論する
- 労力は外注できるが能力の外注はできないので、労力をレビューするために能力の向上は引き続き求められる
エンジニアとビジネスの距離感の難しさと夢
どんな期待や需要があるか人々/組織各々の欲求や状態を認識していて、他者の欲求も達成できるように方向を持っていける (説明できる) と自分の欲求も通りやすい
終わりに
平日にも関わらず上司の理解もあって, 2 日間参加できて非常に勉強になりました。今後もカンファレンスに参加して定期的にやる気を補給しようと思います。 白い目で見られないように普段の仕事も頑張らないと。